- ビジネス英会話を習得したいと思っています。通常の英会話学習とは異なる方法が必要でしょうか?
- 実効性が重要なビジネス英会話
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ビジネス英会話を習得したいということは、おそらくビジネスにおいて英会話が必要とされる状況にあるか、あるいは将来的にそういう場に立ちたいと思ってのことだと思います。
そういう意味ではビジネス英会話というのは、一般の英会話学習とくらべると、実効性がより重視される傾向にあります。
たとえば学校の勉強や試験とビジネス英会話を比較してみましょう。
学校の勉強や試験では、教わった内容に基づいて、期待される解答を、正確にひとつの見落としもなく解答することが求められています。つまり、ミスがないのがよい状態、というわけです。
しかし、ビジネス英会話では、そうではありません。
もちろん、ミスなく話せればそれに越したことはないのですが、そこは重要ではなく、商談に直接関わる部分についてきちんと理解する能力、そして、自分(や社の)意向をきちんと相手に伝えることの出来る能力が必要となってきます。
この場合、多少のミスは問題ではありません。
少々、テストの採点的には減点される内容であったとしても、こちらの意向を相手がきちんと理解することが出来れば、ビジネス英会話的には合格ラインに達しているのです。
また、ビジネス英会話では、試験時間が設定されているわけではありませんので、その場で何とかしなくてはなりません。話が間に合ううちにその場でなんとかできるかどうか、といったことが、試験になったときに100点取れるかどうか、よりも重要であったりするのです。
・その場でなんとかしなくてはいけない
・確実に意志を相手に伝えなくてはいけない
ということを考えますと、少ない種類の確実な表現、というところに行き着きます。
つまり、アーティストのような多彩な言い回しは出来なくてもよいから、必要最小限の役に立つ英語を、という方向で学習を進めた方が、ビジネス英会話としては正解なのです。 - ビジネス英会話とツッコミの共通点
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これはある意味、お笑い芸人とも似ています。
その場で話の要点を把握して、確実にツッこむ能力と、ツッコミがちゃんと笑いになっていること。
その場で商談の内容を把握して、確実に質問したり意志を伝えたりする能力と、質問や意志がちゃんと英語的に相手に伝わること(ただし、お笑い芸人とちがって、表現の多彩さは必要がありません)。
要は、ビジネス的に重要な部分を逃がさずきちんと押さえられる能力と、シンプルな言い方でいいから必要な質問や意思表示が出来ること、そして、それが英語として相手にきちんと伝わること。
こういう部分を集中的に磨いていくことが、ビジネス英会話においては必須なのです。
(ちなみに当然のことですが、そのビジネスに関連する特殊な英単語をきちんと把握し、使いこなせるようになっておくということも、ビジネス英会話における重要なポイントのひとつです)。