どんな勉強が効果的?
- 楽しさ重視か、結果重視か
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英会話学習を考えたときに、どうしても出てくるのが<楽しさを重視するか、それとも結果を重視するか>ということです。
楽しくて結果もすぐに出れば一番なのですが、なかなかそうは行きません。
この問題について考えるときには、まず、ご自分の状況と性格を考えることです。 - まず自分の状況と性格を把握しよう
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まずは、状況についてです。
どうしても英会話がすぐにできるようにならなければいけない状況に置かれていれば、結果重視を選択するしかありません。
余裕がある状況であれば、もちろん、どちらを選んでも構いません。
次に、性格についてです。
結果重視というのは、ストイックなものです。楽しさとかは排除して、ただ効率重視の予定表通りにひたすらやり続けることが得意な人でないと、このやり方は向きません。
分かりやすく言うと、「あなたは勝間和代さんですか?」ということなのです。
状況的に逼迫していれば、やるしかない状況ですから、火事場の馬鹿力的なものが出てくることもあります。ですが、そうでない状況の場合に、楽しさ排除が苦手な人が、「この方が上達が早いって聞いたから」という理由だけで結果重視に走っても、早期に挫折する確率が高いです。
英会話学習のやり方を選択する際には、
・自分の状況に合わせて選択する
・自分の性格に合わせて選択する
この2つを押さえておくことが、不可欠なのです。 - 楽しさ重視の注意点2つ
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さて、状況が逼迫していない限り、多くの方は楽しさ重視の方法を選ばれるのではないかと思います。
この場合、注意しておかなくてはいけないことが、2つあります。
1つは、ときどきは立ち止まって、成果が上がっているか検証してみる、ということです。
楽しさ重視の場合、自分が楽しいと感じる方法を選んでいるのですから、けっこう楽しいはずです。
ただ、そういうときによくありがちなのが、楽しいだけで効果はあんまり出ていないといった場合です。
英会話の上達を目的としている場合、これでは困ります。
いったん、日常のサイクルの中に英会話学習が組み込まれてしまうと、成果が上がっているかどうかが気にならなくなってしまうことが往々にしてありますから、半年とか一年とかをめどに、立ち止まって進歩の度合いを検証してみることが必要です。
2つめは、抜けをなくすということです。
楽しさ重視の場合、自分がやりやすい方、興味がある方ばかり、やることになりがちです。
もちろん、モチベーション的にはそれでいいのですが、肝心なのは、英会話上達のための要素がきちんとそろっているか、ということです。
英会話上達のための要素としては、発音・文法知識・語彙(※「ごい」。知っている単語の豊富さ)・読む経験・書く経験・聞く経験・話す経験などが必要です。
「読み書きなど英会話に必要なのか?」と疑問に思われる方もいらっしゃると思いますが、自分で文章を組み立てたり、あるいは、使える言い方を増やすために、読み書きも英会話の向上には必要です。
よく、「実際に使っていれば英会話はうまくなる」なんて言い方をする人がいます。 これは、ある程度はそうなのですが、あるところから頭打ちになります。
たとえば、昔、日本からアメリカに渡った日系一世の方たち。
何の英語の知識もなく渡米した彼らは、日々の経験によって、英語での意志のある程度の疎通は可能になりましたが、結局、文法等の理解がないため、最後まで片言程度の人が多かったということです(つまり、簡単な英会話はできるが、こみいった話となると難しい、ということです)。
ですから、聞く・話すだけでなく、英語としての基礎知識も重視するようにしましょう。