英会話はサルでもできる!?
- サルには英会話はできない。でも大丈夫、僕らは人間だから
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さて、『英会話はサルでもできる!?』ということについてなのですが――
――結論から言うと、『英会話はサルにはできません』。
そもそも、英会話でなくとも、日本語だろうがスペイン語だろうがスワヒリ語だろうが、こと人間様が日常的にあやつる言語について、サルが会話をできるなんて話は聞いたことがありません。どんなに知能が高かろうが、サルはサル、人間の言語での会話なんて、できようはずがないのです。
しかし、です。
『会話はサルにはできない。でも、人間にはできる』。
これもまた、一面の真理なのです。
この文章を読んでいらっしゃるみなさんも、普段の会話は、何不自由なく、できているはずです(たまに、異常な口下手の方とかいらっしゃいますが、それは、まあ、おいといて)。
「でも、それは日本語だからで、英会話なんて、とてもとても……」 そうおっしゃる方も、いるでしょう。 そういう方には、ぜひ次のようなことを考えていただきたいのです。 - 何かを伝えたい。それが会話の始まり
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考えてみてください。
会話というのは、まず、自分の感じたことや伝えたいことがあるのです。それを言語という形にして、相手に向かって発する(そして、相手の言うこともきちんと受け止める)、これが会話というものです。
皆さんが日本語で会話をされる場合にも、まず、自分の感じたことや伝えたいことがあるのです。それを日本語という形に置き換えて、会話をしているのです。
英会話も、これと同じです。まず、自分の感じたことや伝えたいことがあるのです。それを英語という形に置き換えることができれば、それで英会話になるのです。
英会話でつまずいていらっしゃる方の多くは、その置き換えが苦手なだけなのです。もちろん、発音とか、アクセントとか、細かいことは色々ありますが、置き換えが得意になれば、それで英会話はある程度、成り立ちます。
もう一度書きますが、自分の感じたことや伝えたいことがある方は、すでに会話の半分までは行けているのです。あとは、それを英語という形に置き換えるだけです。
ただ、英語を母国語としていない場合、そのためには、ある程度の練習と経験が必要になってきます。
その練習と経験をするのが、英会話学習です。
英会話学習はそのためにあるといっても、過言ではありません。 - 英語が話せるのと、しゃべりの上手さは、別
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ただし、英会話ができるようになったとしても、誰もが立て板に水のごとくスラスラスラとしゃべれるようになるというわけではありません。これは日本語でも同じことです。
考えてみてください。あなたは明石屋さんまさんのように次から次へと日本語でしゃべれますか?
日本語の会話でも、得意な人とそうでない人がいるように、英会話でも、しゃべりが上手い人とそうでない人がいるのです。これは、やむをえないことです(そういった上手さを鍛えるのは、英会話というよりは、話術とか、スピーチのテクニックとかになってきます)。 - 英会話は、コミュニケーションの道具
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上記のように、英会話ができるようになったからといって、誰もがしゃべりの達人になれるというわけではありません。
でも、英会話ができるようになれば、必要なときに、自分の伝えたいことを英語で伝えることができるようになります。そして、相手の言いたいことを英語できちんと理解することもできるようになります。そこまでなら、ほとんどの人が(遅かれ早かれ)到達は可能なのです。
『会話はコミュニケーション。そして、そのコミュニケーションを英語で行なえるようになるのが英会話』、ということなのです。